タイではสัก (Sak) と呼ばれています。世界で最も貴重な木材のひとつであり、熱帯地域に植栽されています。
材面は蝋状ないし、油状の感触を持ち、特有の香りがあり、シリカを含んでいます。気乾比重0.58〜0.68、強度の人口乾燥によっても、曲がりや反りなどの狂いを生じず、甲虫類や菌類の害も受けません。
ドア、床材、屋内化粧材一般、更に造船の際の木材部分にも使用されています。
タイ北部、チェンマイ地方に産出するチークは、その色合いからGolden Teakと呼ばれ、珍重されています。
気乾比重1.06、非常に堅くて、釘を打ち込むことなども困難です。木理は軽度に交錯し、肌理は細かく堅く、心材は明るい紅紫から暗紫色で、暗色の縞がぼけた色になって連なり、年を経るに従い、暗色に変わります。
タイ、ラオス南部、カンボジアに産する、希少銘木中の銘木です。
仏壇、仏具、飾り棚等の高級和家具の素材として珍重されています。
タイの人々は、Ching Chanと呼んでいます。気乾比重が1.07ですから、本紫檀等と同じように、水に沈んでしまうほど、堅く重い木です。
非常に堅く、黒または、暗紫色の縞のある紫系の色をしています。
タイ、ビルマ、ラオス全土の混生落葉林に分布する喬木で、これも、非常に希少な銘木です。
高級家具、杖、彫刻品、また、本紫檀の代わりとしても使用されています。
タイ国北部や中部の混交落葉樹林に見られることもありますが、現在、伐採禁止となっており、非常に希少価値の高い樹種です。
辺材の占める割合が多く、製材歩留まりの悪い木です。心材は暗灰色から真黒色、白色に近い縞や、まだら状の模様を伴うものは、縞黒檀と呼ばれ、珍重されています。
数珠玉、ピアノ鍵盤、将棋の駒、お箸など、唐木銘木の中でも紫檀と並び、銘木中の銘木として珍重される素材です。
本タガヤサン、タイ国での呼び名 Kilek
学名: Cassia siamea Lamk, Family Legumminosae.
紫タガヤサン タイ国での呼び名 Sathon
学名: Miletttaleucantha Kurz
日本では、上記の2種類の異なる樹種の木がタガヤサンと呼ばれています。専門に木材を扱っている人たちの間ではKilekは本タガヤ、Satonは紫タガヤと呼んでいます。
本タガヤは、タイ南部に多く自生していますが、北部や中央部タイでも、街路樹として植えられているのを良く見かけます。小さな黄色い花を枝いっぱいに咲かせています。若芽は食用に供されます。
紫タガヤは、北部タイに多く産します。非常に堅く、加工困難な素材です。木工職人の間で、金筋と呼ばれている灰白色の石炭質の樹脂状の充填物があり、これが、加工時の刃物をすぐに切れなくしてしまいます。しかし、仕上がり細工の木目模様の美しは、唐木の中でも随一と言われるほどです。その希少価値からも、幻の銘木として、古来より、茶人などの枠人に愛用されています。
用途 床柱、飾り棚、床周り材、書院周り等。当店の製品のほとんどは、Saton 紫タガヤが素材です。
日本で鉢物、観賞用として栽培されているカリンとは別種の木です。
東南アジア全域に産し、日本へ輪出されていますが、各輪出国名で、ナーラ、パドウク、プラドウ、レッドサンダー、ローズウッド等と呼ばれ、私たちを困惑させていますが、ビルマのパドウク、タイのプラドウが正統派とされています。
心材は黄褐色、淡黄色、紫がかった、赤色などがあり、それに
濃淡の縞があります。
気乾比重0.8〜0.87、樹高30m、樹周250m以上に達する巨木もあります。
古くから唐木家具の代表的な素材として使用されています。
木乾比重 0.90
心材は黒色がかった褐色で、暗色の帯状の木目模様があります。木理はやや交錯し、非常に堅い木です。
製材後の、乾燥の過程で、干割れが生じやすく、加工が難しい材ですが、木目、色合いなど落ち着いた美しい材です。
用途としては、ここタイ国では、柱、梁根太等の建材として使用される他、橋脚や鉄道の枕木として、使用されていますが、日本向けとしては黒檀に代わる素材として、床柱や、和家具に使用されて好評です。
ラバーウッド、タイ国ではヤーンパラーと呼んでいます。
ゴムの樹液を採取するために栽培されているゴムの木は、
老木になり、樹液の出が少なくなると伐採され、
薪などに利用されてきました。
近年、研究が進み、このラバーウッドが木製家具等の天然素材として、脚光を浴びることになりました。
短期間の再生が可能で、地球温暖化などの自然環境破壊とは無縁の素晴らしい素材です。
「この木なんの木?」 でお馴染みの、太い幹に傘を大きく広げたような樹形の街路樹、あれがチャムチャです。
雨が降る前や日暮れごろになると、葉をたたみます。日本の合歓(ネム)の花に良く似た、ピンク色で房状の美しい花をつけます。
板状に製材すると、薄い茶色の素地に、こげ茶色の大柄な模様の材になります。
樹径が2メートル以上の大径木も珍しくないので、チークに代わり、大物の木彫像や、家具の素材として利用されています。
タイ全土に、果樹用として栽培されたり、また、お屋敷周りに数本植えられたりしております。老木となり、果実の収穫の少なくなった木が、切り倒され、お椀、大皿、花瓶などに加工され、民芸品店等で売られています。
この他に、野生種がありますが、これは伐採禁止対象の材種で希少な銘木です。
木理は直通で、木肌はやや粗く、柔らかな光沢があります。加工は困難ですが、仕上げ面はとてもきれいです。天然漆との相性が良く、拭き漆仕上げで素晴らしい製品になります。